博士の風変わりな研究と飯のタネ 番外編 ちょっと前のジェーン少女とDr

こめ ごはん

 

「テーブルは拭けたかね?」

「ふいた。」

「ふむ。初めての仕事はきちんと終ったようだね。」

「ほうしゅう。」

「仕事が出来たら報酬を渡す約束だったね。」

「あ〜。」

「・・・む? 不満かね・・・? ああ! 私としたことがうっかりしていたと思うのだがね。 君が私から、“力”で“ぶん取る”のだったね!」

「ん。」

「まあ、言葉の違いだと思うのだがね。こう言った物を容認するのも、応用力と言う立派な力だと、私は思うのだがね。」

「ちから。」

「納得してくれたようだね。」

「たべものだせ。」

「はっはっは! 豪胆だね君は。 さ。運ぶのを手伝って欲しいと思うのだがね。テーブルに持っていって欲しいのだがね?」

「ん。」

「気をつけて持つと良いと思うのだがね。熱いからね。」

「なんだこれ。」

「ん? ああ。君は見た事が無いかもしれないね。コレは米と言うものを炊いた、ごはんと言う奴なのだがね。 ついこの間の仕事で報酬として頂いてね。コレがなかなか美味しいのだよ。」

「おいしい?」

「美味しいね。 ・・・ふむ・・・。そうか・・・今まで美味しいと感じる事があっても、それが美味しいと言うものだと知ることが無かったのかも知れないね・・・。 まあ、食べてみれば分かると思うのだがね。 さぁ。持っていって欲しいのだがね。」

「・・・・・・がぶ。」

「おお。せっかちだね。箸も使わないどころか茶碗からダイレクトとは。」

「あつい。」

「火傷をしないようして欲しいと思うのだがね・・・。」

「これがおいしいか。」

「多分、そうだと思うよ。いやな味はしないだろう?」

「たくさんたべたいあじだ。」

「ふむ。気に入ってくれて何よりだね。 まあ、ここには横取りを狙う者はいないからね。ユックリ食べて平気だと思うのだがね。」

「ん。」

「ふむ・・・。沢山食べると良い。オカワリはあるからね。」

「あ〜。」

「む?どうしたのかね?」

「あたまにて。」

「ああ。これは“撫でる”と言うのだがね。 嫌かね?」

「あ〜・・・。 おいしい。」

「む・・・? ああ。嫌じゃない、と言うことかね?」

「はっはっは! おいしいと同じ感じがしたかね?」

「ん。 これはおいしいじゃないのか?」

「似て非なるもの・・・。まぁ、似たようなものだね。これから少しずつ、違いを覚えていけば良いと思うのだがね。」

「ん。  もっと。」

「ふむ。もう食べ終わったのかね? では、次は机で食べると良いと思うのだがね。その方が食べ易いだろうしね。」

「なでる も、もっと。」

「ふむ。どちらも気に入って貰えた様だね。」